脱力感とは

脱力感とはおもに手足などに力が入らないことをいいます。脱力感のおもな症状は以下のとおりです。
- 食事のときに箸を落とす
- 字がうまく描けない
- 歩行中につまずく
- 片側の手足が動きにくい
- 顔つきがかわる
- 呂律がまわらない
とくに急に手足の動きが悪くなり、呂律がまわらなくなる場合は、脳卒中の可能性もあるため早急に病院を受診してください。また痛みをともなわない原因不明の脱力感やムセの進行は、神経難病の可能性もあるため、かかりつけ医に脳神経内科の受診を相談してみてください。
脱力感の原因

疲れていると一時的に力が入りにくくなります。しかし疲れていないのに頻繁に力が入らなくなる場合は、脳・脊椎・末梢神経もしくは筋肉に異常が生じている可能性があります。
脱力感がともなうことのある疾患は以下のとおりです。
- ギランバレー症候群
- 手根管症候群
- 胸郭出口症候群
- 周期性四肢麻痺
- 感冒(風邪)
- インフルエンザ
- 脳卒中
- 頚椎症
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
など
脱力感の治療

脱力感の原因はさまざまで、さらに考えられる疾患や年齢、持病歴もちがうため、治療法も異なります。脱力感の治療のながれは、以下のとおりです。
STEP1.診察
STEP2.検査
STEP3.治療法の決定
脱力感で受診した際は、症状や現在治療中の疾患、既往歴などを問診します。具体的な問診内容は力を入れにくい箇所や脱力感以外の症状、脱力感が起こる前に生じた異変などの確認などです。
カラダの状態におうじて頭部MRI/A・頚椎MRI・腰椎MRIの検査を実施し、必要におうじて血液検査もおこないます。そして検査結果にもとづき治療方針を決定します。
脱力感の症状が重い場合や長引く場合は、早めに受診してください。早期治療・リハビリテーションにより後遺症を軽減できる可能性があります。