生活習慣病

生活習慣病とは

生活習慣病とは疾患名ではなく、不摂生な生活習慣により引き起こされる慢性疾患の総称のことです。生活習慣病にふくまれる疾患は、以下のとおりです。

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 高尿酸血症
  • メタボリックシンドローム
  • がん
  • 心筋梗塞
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)

など

生活習慣病の疾患はさまざまありますが、共通点はとりわけ初期に自覚症状がないことです。発症に気づかない間に病状が進行し、健康を著しく害することもあります。

さらに生活習慣病は最終的には死に至る場合もあり、死亡者数の約6割を占めています。

生活習慣病の原因

生活習慣病はさまざまな原因が複雑にからんで発症し、予後にも影響をおよぼします。生活習慣病の原因は以下のとおりです。

  • 遺伝要因:遺伝子異常・加齢など
  • 外部環境要因:病原体・有害物質・事故・ストレッサーなど
  • 生活習慣要因:食習慣・運動習慣・飲酒・喫煙・ストレスと休養など

生活習慣病は、原因となる生活習慣の改善により発症リスクの低下がのぞめます。生活習慣病の予防は、原因を知ることが大切です。

ただ生活習慣病は生活習慣要因のみならず、遺伝要因や外部環境要因などの個人の責任にできない原因も関係しています。そのため生活習慣病になったことが個人の責任であるなどの差別や偏見が生じるおそれがある点には配慮が必要です。

生活習慣病の治療

生活習慣病の治療において、遺伝要因にはヒトゲノムや加齢の機序の解明をふまえた方法が、外部環境要因には有害物質の規制や感染症対策などの方法が必要です。生活習慣要因には食習慣の見直しや適度な運動、減酒、禁煙などの方法が必要となります。

遺伝要因や外部環境要因は個人で対応することが難しいですが、生活習慣要因は個人で改善を目指すことができます。生活習慣の見直しは、生活習慣病の予防や健康年齢の向上にもつながり、とくに食習慣や運動習慣の改善は、肥満などのリスクの排除がのぞめるのです。

また生活習慣病は心臓病とも関連性が高く、生活習慣病を予防することは心臓病の予防にもつながります。

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