頭部外傷

頭部外傷とは

頭部外傷とは頭部におうケガの総称であり、頭蓋骨や髄膜などが損傷を受けた状態をいいます。頭部外傷で多いシチュエーションは、転倒やスポーツの際の衝突などです。ほかにも職場で起きる事故や交通事故もあげられます。

頭を強く打った場合、出血・腫れ・骨折の有無に関係なく、脳が損傷している可能性があります。打撲後に異常がなくても遅れて症状が出ることがあり、とくにはじめの6時間は変化が起こりやすく、12時間後、24時間後も注意してください。なかには2日~3日後に遅れて出血する場合もあります。

頭部外傷の原因

頭部外傷は転倒やスポーツ、事故で起こると解説しました。とくに高齢者の方は足腰が弱くなるため、頭部外傷のリスクが高くなります。

70歳以上の高齢者の方の場合、慢性硬膜下血腫といって3週間~6ヶ月間ほどたち、まれに頭の中に血液がたまることがあるのです。経過中に頭痛・吐き気・脱力感・ふらつき・認知症などの症状が徐々に現れ、悪化する場合は脳神経外科を受診してください。

また自覚症状を伝えられない乳幼児の頭部外傷にも注意が必要です。お子さまがいつもと様子が異なりぐったりしているときは注意し、5回~6回も嘔吐をしたときは総合病院を受診してください。

頭部外傷の治療

頭部外傷で受診した際は、検査を受けることが多いです。はじめに頭部外傷の有無を、レントゲン検査で確認します。損傷の可能性が高い場合は、CT検査やMRI検査をおこなうこともあります。

頭部外傷の際に傷・出血がある場合は、縫合処置がおこなわれることもありますが、事前に予約をしないと対応できない場合もあるため来院前に連絡することを推奨します。

病院へ行くまでの間は入浴や運動、飲酒を控え、安静にして過ごしてください。乳幼児の場合は保護者が目を離さないようにしてください。

兵庫県明石市の木花診療所|脳神経外科・脳神経内科・頭痛・めまい